意外と知らない?
汗について

監修 東京医科歯科大学大学院
皮膚科学分野 教授 横関 博雄 先生

汗ってどこでつくられるの?

皮膚の深い部分にある「汗腺」でつくられます

人の皮膚には、汗をつくって皮膚の表面へ送り出す汗腺という管があります。汗腺は、皮膚の表面から約1~3mmの深い部分(真皮深層から皮下組織)にかけて存在し、根本は脂肪組織に囲まれています。

イメージ

なんで汗をかくの?

汗には、体温調整とフェロモンのような
体臭の元を分泌する役割があります

「汗腺」には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があり、役割や存在する部位が違います。エクリン汗腺では体温調整のために汗を出し、アポクリン汗腺では哺乳類の独特のフェロモンのようなものを出す役割があります。汗には、手足をしっとりさせ、すべり止めの役割があり、保湿効果もあると考えられています。

イメージ

どんな時に汗をかくの?

汗をかく要因は、3つあります

暑い時や入浴後、激しい運動の後など、体温が上昇した時にかく「温熱性発汗」、緊張・興奮・不安・精神的ストレス・恐怖・驚きなどの精神的刺激が原因の「精神性発汗」、辛いものを食べた時にかく「味覚性発汗」の3種類です。

イメージ

全身どこにでも汗はかくの?

汗をかきやすい部位や、かかない部位があります

エクリン汗腺は全身にありますが、特に手のひら、足の裏、ワキの下に多く存在します。一方、アポクリン汗腺は、ワキの下、耳の中、乳輪、外陰部に多く存在します。また、唇などのように汗腺がない部位もあります。

イメージ

汗はどうしてにおうの?

汗ははじめ、無臭なんです!

エクリン汗腺・アポクリン汗腺どちらから出る汗も、最初は無臭ですが、皮膚表面の常在菌によって分解されることでにおいが発生します。特に、アポクリン汗腺から出る汗は、脂肪が多く含まれていて、細菌によって酸化すると脂肪酸に分解され、独特なにおいの原因になります。

イメージ