2020年9月18日(金)
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もうすぐ食欲の秋!汗を気にせず楽しめる食材と汗対策

シゲキくん:もうすぐ美味しいものがいっぱいの秋本番!存分に辛いものを堪能したいけど、ものすごく汗をかくんだメェ…。
八木先生:辛いものを食べて汗をかくことは正常な反応だけど、あまりにもかくようなら、体の何かしらのサインかもしれないよ。
シゲキくん:そうなの!?食べ物がおいしいこの季節、汗を気にせず食事を楽しみたいメェ。
八木先生:発汗しやすい食材の摂り過ぎには気をつけて、体をクールダウンしてくれる食材と汗をかいてしまった時にできる対策を事前に知っておこう。
(この記事の担当:シゲキくん×八木先生)
辛いと汗がでるのはなぜ?食事をすると汗をかくしくみ
辛いものなど刺激のあるものを食べると、汗をかくのは正常な反応で、主に顔や頭などにかく汗を「味覚性発汗」と言うよ。辛味や酸味、甘みが強いものを食べることで、発汗にかかわる神経が刺激されて汗がでるしくみだメェ。
辛いものでなくとも、熱いものを食べた時でも、食事中に汗をかくことがあるけど、これは暑い時にかく汗と一緒で「温熱性発汗」の汗。
食事をすると汗をかいたりほてったりするのは、食べるだけでカロリーを消費する「食事誘発性熱産生(DIT)」が影響していて、摂取カロリーの10%が消費されると言われているよ。タンパク質や糖質、脂質をエネルギーに、熱を発生し、このDITが高いと、何もしていなくてもエネルギーが消費される量が増えて、太りにくくなるんだ。代謝が良くなれば、汗っかきの汗とは違って、いい汗がかけるようになるんだメェ。
汗の心配をせず楽しめる食材
汗っかきにとって、食事中の汗はやっかいなもの。顔も汗ダクになって気になるよメェ。できるだけ汗を心配せずに食事を楽しみたいから、汗を抑えながら美味しく食べられる食材を見ていこう。
①夏野菜
体を冷やし、熱くなった体の熱を逃してくれるのが、カリウムを多く含む夏野菜。トマトやキュウリ、ナス、スイカなどはクールベジタブルとも言われていて、汗を抑えてくれる作用があるんだメェ。
②大豆食品
納豆や豆腐、豆乳などに含まれるイソフラボンも、汗を抑える効果があると言われているよ。自律神経のバランスを整える作用もあるので、積極的に取り入れたい食材の1つだよ。
汗っかきが気をつけたい発汗しやすい食材
発汗しやすい食材の中には、ショウガやエビ、旬が冬の食べ物など、代謝を良くしたり、冷えを防止してくれたり、体のために取り入れた方がいい食材も沢山あるメェ。ただ汗っかきにとっては、できるだけ汗の心配をせずに食事がしたいはず。摂り過ぎには注意が必要な、汗をかきやすい食材をチェックしておこう。
①酸味や辛味など刺激が強い食べ物
梅干やレモンなどの酸味のある食材、トウガラシなどの辛味がある食材は、汗っかきには気をつけたい食べ物。特にトウガラシは、少量であれば、胃腸の働きを活発にしてくれる食材だけど、摂り過ぎると汗をかくうえに胃腸が荒れてしまうから、適度な量でとどめようメェ。
②肉類や乳製品の摂り過ぎ
肉類や乳製品など脂肪分を多く含む食材の摂り過ぎも、汗腺を刺激して汗をかきやすくなるから気をつけよう。汗を抑えるためにも、適度な量を意識して食べるようにしよう。
③アルコールやコーヒー
アルコールやコーヒーも、過剰に摂取すると汗をかきやすくなるメェ。どちらも発汗作用や利尿作用があるので、飲み過ぎには注意しよう。
食後にたくさん汗をかいた時にできる汗対策
食事中に汗をかいてしまったら、食後は効率的に汗を引かせたいもの。簡単にできる食後の汗対策を紹介するよ。
①体温を下げる
汗を抑えるには、スピーディーに体温を下げることが大切。太い血管が通る部位(首の後ろ、手首、ひざ裏など)に、冷たいペットボトルや濡れタオル、冷却材などをあてると、熱を体外に放出して体温を下げる効果があるんだメェ。汗がなかなか引かない時は、冷たいもので血管を冷やして、一気にクールダウンさせよう。
②乾いたタオルで汗を拭かない
汗をかいたら、タオルは乾いたものを使わないようにしよう。汗が皮膚の上で蒸発するときには、「気化熱」が皮膚の熱を奪って体温の上昇を防いでいるんだけど、乾いたタオルで完全に拭きとってしまうと、この仕組みが成り立たなくなってしまうよ。平熱が保てなくなったり、かえって汗が出てしまうこともあるので、濡れたタオルや汗拭きシートなど、濡れているもので拭くように心がけようね。
食事中の汗をできるだけ気にせず、食欲の秋を楽しみたいですよね。汗やワキ汗に悩んでいる方は、汗をおさえる治療がいろいろあるのを知っていますか?医療機関に相談してみるのも、一つの方法です。
(ライター:麻中 蓬)
まずは気になるワキ汗レベルをチェック!⇒セルフチェック
ワキ汗への対処法をまとめたページはこちら⇒ワキ汗の対処法