2020年12月11日(金)

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多汗症のセルフチェック方法とは?症状レベルと医療機関での検査方法

「原因不明の汗が大量に出る」、「足の裏や手のひら、脇が大量の汗で濡れている」などの症状が現れている方は、多汗症のセルフチェックをしてはいかがでしょうか。多汗症だと気づかず、長きにわたって悩まされている人は少なくありません。医療機関で適切な治療を受けることで、多汗症の症状を緩和できる可能性があるため、早期発見・早期治療のためにもセルフチェックを検討してみてください。

ここでは、多汗症のセルフチェック方法や多汗症の症状レベル、医療機関での検査方法について詳しくご紹介します。

監修:長島 史明 先生(ながしま形成外科クリニック 院長)

    多汗症のセルフチェック方法

     

    次の症状がある方は、多汗症の可能性があります。

     

    ・原因不明の多量の発汗が半年以上続いている

    ・緊張すると多量の汗が出る

    ・したたり落ちるほどの汗が出る

    ・常に手のひら、足の裏、脇などが湿っている

    ・脇の汗ジミが常に目立っている

    ・両脇から多量の汗が出る

    ・制汗剤が手放せず、汗が原因で1日に何回も着替える必要がある

    ・日中は大量の汗が出るが、睡眠中はほとんど出ない

     

    上記、1つでも当てはまる場合は多汗症の可能性があるため、早めに医師に相談しましょう。

    多汗症のセルフチェックのメリット

    多汗症のセルフチェックには、次のメリットがあります。

     

    早期発見できる

    大量の汗で生活に支障をきたしていても、「単なる汗っかき」と自己判断して、放置している方は少なくありません。多汗症のセルフチェックを受けた結果、自分が多汗症の可能性が高いことがわかれば、医療機関への受診を検討しやすくなるでしょう。

     

    多汗症が生活に及ぼす影響度には個人差があります。現時点では大きな影響を及ぼしていなくても、いずれ悩みの種になる可能性があるため、早めに治療を始めることが大切です。

     

    症状が現れるタイミングを再認識できる

    セルフチェックの際に、多汗症の症状を思い返すことで、症状が現れるタイミングを再認識できます。多汗症の症状が現れるタイミングには、個人差があります。大量に汗が出るタイミングがわかれば、タオルや制汗剤などで対処しやすくなるでしょう。

     

    例えば、「人の前に立って話すとき」や「テストを受けるとき」などでは、局所性多汗症の症状が現れる場合があります。

    事前に制汗剤を使用したり、吸水性に優れたタオルを用意したりすれば、大量の汗によるトラブルを未然に防げるかもしれません。

    多汗症の症状レベル

    多汗症の重症度は、レベル1~3に分類できます。レベルが高いほどに、生活への影響が大きくなります。

     

    レベル1

    レベル1の多汗症では、次の症状が現れます。

     

    ・皮膚が軽く湿っている

    ・触れると汗ばんでいることがわかるが水滴はできていない

    ・汗によるツヤ、テカりがある

     

    レベル1の多汗症が生活に大きな影響を及ぼす心配はほとんどありません。しかし、他の人よりも汗の量が多いことに対してコンプレックスを感じ、自信をなくしてしまう場合があります。多汗症のレベルを問わず、何らかの悪影響が及んでいる場合は、医療機関で治療を受けることを検討しましょう。

     

    レベル2

    レベル2の多汗症では、次のようにレベル1よりも強い症状が現れます。

     

    ・汗が水滴になっているのが見える

    ・皮膚が汗で濡れているがしたたり落ちてはいない

     

    相手に不快感を与えないか気になり、人とのコミュニケーションに支障をきたす方が少なくありません。

     

    レベル3

    レベル3の多汗症では、汗の水滴がしたたり落ちます。汗をかく環境ではないのに大量の汗をかくことで、人の目が気になってしまう方が多いのではないでしょうか。生活に支障をきたす恐れがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。

     

    医療機関で行う多汗症の検査方法

    医療機関では、見た目の症状だけではなく、次のような検査で多汗症を診断します。

    汗滴プリント法(ヨード紙法)

    汗に反応する「ヨード(ヨウ素)デンプン」を染み込ませた紙を用いて、多汗症の重症度を判定する検査です。使用する紙は、汗が出ているところに触れた部分が黒くなるため、汗が出ている範囲や量がわかります。

     

    軽度・・・発汗が多い部分のみ点状に変色する

    中等度・・・汗腺の大体の位置がわかるように、より多くの部分が変色する

    重度・・・全体的に変色する

     

    重量計測法

    ろ紙がついたビニール袋を手につけたり、ろ紙を脇にはさんだりして、時間に対する汗の量を計測する検査です。汗の量から多汗症の重症度を判定します。

     

    換気カプセル法

    手の多汗症にのみ適用できる検査です。手をカプセルで覆い、ガスを送り込むことで汗を蒸発させ、湿度を測って多汗症の重症度を判定します。

     

    まとめ

    多汗症のセルフチェックでは、症状から重症度を判定できます。症状を思い返して、どのレベルに該当するか確認してみてください。レベル2以上の多汗症は生活に支障をきたす恐れがあるため、医療機関を受診することが大切です。早めに治療を受けて、生活への影響を抑えましょう。