2020年5月15日(金)

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運動しなくても汗はかいている!シーン別で見る汗の量

    体温を36~37度に保つために汗をかく

    汗の最大の役割は体温調節で、この汗を「温熱性発汗」と言い、役割を果たしているんだ。気温の上昇や運動、食事などで主に汗をかくけど、ただ座っているような安静時でも、実は汗はかいているんだよ。他にも緊張や不安でかく「精神性発汗」や、辛い料理など刺激の強いものを食べてかく「味覚性発汗」もあるメェ。汗をかく部位も異なり、温熱性発汗の場合は手のひらと足の裏以外の全身、精神性発汗は手のひらや足の裏、ワキ、味覚性発汗の場合は顔や頭部に主に汗をかくんだ。

    代謝の良さと汗っかきは別

    代謝が良いのと汗っかきは、似ているようで全く異なるんだメェ。代謝の良い人というのは、基礎代謝量が高い人のことを指し、筋肉量が多く、じっとしていてもエネルギーを消費しやすい、太りにくい体と言えるんだメェ。

    筋肉量が少なく体脂肪が多いと、体内に熱が留まりやすくなるため、体を冷やそうと汗をよりかくようになるんだ。これが、いわゆる汗っかきだメェ。また、ワキや手のひらなど局部的に汗をたくさんかいてしまうのは、ストレスや緊張、不安などが原因と考えられるよ。

    季節や体の部位別でも汗の量は違う

    季節や体の部位によっても、汗の量は違ってくるんだ。発汗作用は、体温を下げるための重要な機能なので、夏でも冬でもかく汗の量はあまり変わらないと言われているよ。
    また汗を多くかく部位にも理由があって、全身で同じように汗が出るのではなく、部位により違いがあるんだ。一般的には腕などの抹消部より、背中や胸などの体幹部の方が汗の量は多いよ。脊柱近辺は特に汗の量が多く、体の中で一番汗をかく部位は脳に近い額なんだメェ。

    また、加齢によって汗の量は減る傾向にあり、中枢から遠い足から汗をかきにくくなっていくよ。足の発汗が少なくなった分、他の部位で補おうとするため、汗っかきになったと感じたり、体温調節がうまくできなくなってくるのが特徴だよ。

    シーン別で見る!1日にかく汗の量はどのくらい?

    成人が一日で失われる水分量は、約2000~2500mlで、汗と呼吸だけで900mlも排出されるんだ。食事や体内で作られる水分以外で、800~1500mlの水分補給は飲み物から摂る必要があるメェ。

    ①普通に座っている時の汗の量

    ただ座っているだけでも汗はかいているもの。23℃の室内で4時間ほど座っている場合、およそ200mlの汗をかいているんだメェ。運動をした意識がなくても、普通に生活しているだけで体の水分は失われていくのは驚きだよね。

    ②運動時の汗の量

    運動は種目や運動量によってさまざまだけど、およそ1000~3000mlの汗をかいているんだ。その時の体調や個人差もあるけど、ゴルフでは約1000ml、サッカーでは約2000ml、剣道ではなんと2700mlもの汗をかいていると言われているよ。
    1時間ほどの軽い散歩や通勤であれば、約200ml。汗は意外と気づかないうちにかいているものなんだメェ。

    ③入浴時の汗の量

    入浴時にかく汗の量は、41℃のお風呂に15分ほど入ると、およそ800mlの水分が失われるんだ。湯船で温まった血液が全身を巡って、深部温度を上げるから、汗腺から汗がでやすくなるメェ。半身浴などで20分以上長風呂をする時は、だいぶ汗をかくので、十分な水分補給を行おう。

    ④睡眠中の汗の量

    季節に関係なく、私たちは睡眠中に、およそコップ1~2杯と汗をかくと言われているよ。コップ1~2杯というと、約100~300mlほどになるけど、8時間睡眠で、汗を含めて約500mlの水分が寝ている間に失われるんだ。
    真夏の熱帯夜になると、約400~600mlもの汗をかいているんだ。良質な睡眠をとるために、脳温(脳の温度)を下げることが大切で、寝汗をかいて皮膚から熱を逃がし、体温を低下させて深い眠りにつけるようにしているんだメェ。

    このように、何もしていなくても、汗はかくもの。それでも、ワキ汗が心配な方、ワキ汗はお医者さんに相談できることを知っていますか?
    医療機関へ相談してみるのも、一つの方法です。

    (ライター:麻中 蓬)